元乃隅神社【山口県長門市】日本海を臨む絶景スポット!由緒や見どころ、ご利益を紹介

今や山口県を代表する絶景スポット元乃隅神社。

元乃隅神社は山口県の北側、日本海に面した長門市向津具（むかつく）半島に位置します。
アメリカのニュース専門放送局CNNの“日本の最も美しい場所31選” に選ばれてから、一躍有名になりました。

今回は、年間を通じて多くの観光客が訪れる元乃隅神社のご由緒や見どころや詳細情報をご紹介します。

元乃隅神社のご由緒

元乃隅神社があるのは、日本海に面した断崖のような場所。
少し離れたところには集落もありますが、どうしてこんな美しい神社がこの場所につくられたのでしょうか。

1955年(昭和30年)、地元の網元だった岡村斉(おかむらひとし)さんの枕元に白狐があらわれ、「吾をこの地に鎮祭せよ、そうすれば必ず真心に応えよう」と告げました。
そのお告げに従って建立されたのが元乃隅稲成神社です（現在は改名されて元乃隅神社）。

元乃隅神社は、商売繁盛、大漁、海上安全、良縁、子宝、開運厄除け、福徳円満、交通安全、学業成就と9つものご利益がある大神。
ご祭神は宇迦之御魂神(ウカノミタマ)。全国の稲荷神社のご祭神です。
宇迦之御魂神は五穀豊穣を司り、商売繁盛の神としても信仰されています。

元乃隅神社の見どころは？

赤、青、緑の鮮やかなコントラストの絶景

元乃隅神社のいちばんの見どころは、海に向って続く赤い鳥居、空と海の青、木々や草の緑のコントラスト。
なんとも心が空くような爽やかな景色が広がります。

連綿と続く123基もの朱色の鳥居は、1989年(昭和62年)から10年かけて奉納されたもの。
鳥居のトンネルの長さは100メートル以上にも及びます。
地元の方の願いと思いが鳥居一本一本に込められているのが伝わりますね。

わたしが行ってみた日は雨上がりの曇った日でしたが、日本海を目の前にした断崖近くにずらーっと並ぶ朱色の鳥居は、曇天に負けず壮観でした。

夕暮れ時の元乃隅神社もまた、心ゆくまでご堪能いただきたい絶景です。
日中の鮮やかなコントラストの景色とはまた違う元乃隅神社の美しさを感じることができます。

日本一入れにくいお賽銭箱

元乃隅神社でその絶景とともに有名なのが、「日本一入りにくい」賽銭箱です。

敷地内奥にある高さ6メートルの鳥居には、高さ5メートルの場所に賽銭箱が設置してあります。

2016年秋に移設され、高さも増した賽銭箱。
もともとは面白いことをしたい！と神主さんの発案から設置されたのだそう。

なかなか入らないお賽銭を拾いあったり、入ったら喜びあったり。ゲーム感覚でお賽銭を入れるのに夢中になります。

見られるのは運次第・パワースポット龍宮の潮吹き

元乃隅神社の先にある断崖では、気象条件が合えば、日本海の波しぶきが昇り竜のように吹き上げる「龍宮の潮吹き」が見られます。

「龍宮」とは津黄漁港西北部の海蝕地形の総称。
「潮吹き」は打ち寄せる波が岩礁の孔内に入り込むと、圧縮された孔内の空気が外に出ようとして海水を噴出する現象のことです。

北よりの風が吹き、海が荒れるときほど潮が高く上がり、時には30メートル以上も高くあがることもあるそう。
秋から冬にかけての時期は気象条件が合いやすく、潮吹きが見られるかもしれませんね。

潮吹きの見学には龍宮の潮吹き展望台が設置してあるので、そちらからゆっくりと眺めることができます。

岩場を歩いて断崖まで行ってみることもできますが、足場が悪く岩肌は滑りやすいので、雨の後などはとくに気をつけてください。
子どもたちはこの岩場を歩いたのが怖いながらも面白かったようで、鳥居よりも覚えてるようです。

元乃隅神社の施設情報

所在地	山口県長門市油谷津黄498
問い合わせ先	TEL　0837-26-0708（一社）長門市観光コンベンション協会 ※現地元乃隅神社の電話番号ではありません。
拝観時間	日の出から日没まで　※夜間の立ち入りや撮影は禁止
御守や御朱印	祠近くの小さな社務所で頂けます。御初穂料は箱の中に入れるセルフ式です。
所要時間	神社から龍宮の潮吹きまで見学して一時間かからないぐらい
トイレ	第1駐車場と龍宮の潮吹ビュースポット付近
駐車場	第1駐車場（バス6台・普通車92台）、第2駐車場（普通車22台）どちらも1時間につき普通車300円（最大500円）、バイク1回100円、バスが1回1500円
アクセス	中国自動車道美祢インターチェンジからおよそ1時間　 ※カーナビでは、食事処「汐風」（0837-32-2003）で入力してください。
混雑する時間帯	土日や連休の午前10時頃～午後15時半ごろまでは観光バスも多く混雑しやすい。早朝がおすすめ
その他	第1駐車場に地元特産品を販売する売店あり